内視鏡看護師の役割は内視鏡を使った検査をスムーズに実施できるようサポートすることです。具体的には、検査の準備や検査中検査後のバイタルチェック、患者のケアなどの業務を実施します。内視鏡検査は患者の口や肛門などから細長いスコープを挿入する身体的につらい検査です。検査時間が長くなると患者の負担になるため、液薬や物品の準備を入念に行います。清潔に保つための洗浄や問題なく使えるかどうかの点検も欠かせません。
検査中は検査に鎮静剤を使用すると呼吸抑制と血圧低下が起こるリスクがあるため、モニターをしっかりチェックしましょう。検査中必要があれば患者の体位変換を行い患者が苦痛を感じにくくすることも内視鏡看護師の役割です。検査中はモニターチェックや体位変換などと並行して業務としてできる範囲で医師の補助をします。検査が終わった後は、バイタルサインの変動があるかどうか、合併症を発症していないかなど確認します。
内視鏡検査をする患者は不安を抱えている可能性が高いので、検査について丁寧に説明し不安を取り除けるようにコミュニケーションを取ります。検査結果が悪いかもしれないと感じながら検査を受ける患者も少なくないことから、どう接したら不安を軽減できるか工夫することが求められます。きつい口調や冷たい口調を避け、やわらかい言い方や笑顔を心がけましょう。外科の業務に近くスピーディに業務をこなさなければなりませんが、患者への対応が疎かにならないよう気をつけましょう。